不動産投資 なぜ新築投資物件はワンルームが多いのか 新築投資マンション・アパートにワンルームが多い理由 新築収益物件の新築ラッシュが止まりません。 その物件のほとんどは、ワンルーム集合体です。 なぜ、新築投資物件はワンルームが多いのでしょうか。 新築の物件の間取りは1Rか1Kばかり 収益物件大手検索サイトで東京の新築物件を見てみると、物件の間取りは1Rか1Kばかりです。各部屋の専有面積は18㎡~20㎡が多く、アパートの場合はロフト付が主流です。 1部屋の専有面積が25㎡以上の新築物件は数が少なくなってきました。 東京郊外の物件は稀に2DKなどのアパートがありますが、最近の主流は1R・1Kです。 なぜ1R・1Kがこんなにも多いのでしょうか。 売主業者さんは利益を最大化したい 1R・1Kの物件が多い理由は、販売効率です。 新築物件を建てる業者さんも企業です。利益を出す必要があります。そして利益は可能な限り最大化したいと考えます。 そのため、土地に対する建物の容積率を上限まで使い、戸数をなるべく多くしたいのです。 1R・1Kは効率がいい 例えば、専有面積が300㎡取れる物件があったとします。 1部屋30㎡の場合、総戸数は10戸。25㎡だと12戸。15㎡は20戸です。この場合、総賃料が多いのは、「15㎡×20室」です。 部屋の広さが半分になっても賃料は半分になりません。30㎡で12万円の賃料だとして、15㎡は7万円程度で貸せるのです。狭小にすればするほど効率が良くなるので、都心だと専有面積10㎡の物件も出てきています。 戸数が増えれば販売価格が上がる 戸数を増やせば増やすほど、総家賃収入は上がります。販売価格は利回りで算出されるため、総家賃収入が上がれば、販売価格を上げられることになります。 想定利回りが5%で「年間家賃収入が500万円の物件」と「450万円の物件」で比較すると、「収入500万円」の場合の販売価格は1億円。「収入450万円」の場合は9000万円。 同じ土地で同じ総専有面積の収益物件で、価格が1000万円も違うのです。 狭小にして戸数を増やしたいと考えるのは当然のことなのです。 まとめ 新築投資物件に1R・1Kが多い理由がお分かりいただけましたしょうか。都心駅近ならニーズはあるので、狭小物件でも成功する可能性はあります。 しかし狭小間取りのマンション・アパートは今後も増加します。競合が増えたとき、空室対策をどうするかを前もって考えることが大切です。 2021.09.15 投資ワンルームマンションこそ「差別化」だ! 不動産投資でワンルームマンションを購入したら、満室経営を目指したいですよね。しかし現在は大空室時代。「差別化」をしなければ満室経営が難しく… 2021.08.30 空室対策 コンセプト物件で『差別化』を狙う 「空室対策」には差別化が効果がある。なぜ差別化が必要なのか?それはズバリ「入居者さんに選んでもらうため」。そのためには人と違う戦略を取る必要… 不動産投資