不動産投資 木造でも○○があれば融資期間を延ばせる 劣化対策等級 新築木造アパートの融資期間は、通常22年が最長です。 しかし、そのアパートが「劣化対策等級」を取得していれば30年、35年の融資が受けられます。 劣化対策等級の内容 劣化対策等級を取得していれば、融資の期間が延びる可能性が高くなります。 劣化対策等級とは、どのような内容なのでしょうか。 劣化対策等級とは何か 住宅性能表示制度による建物の「評価項目」のひとつ。住宅を長持ちさせるための「対策の程度」を、3段階の等級で評価するものです。 等級が1から3に上がるほど、強い対策になっています。 等級 対 策 想定耐用年数 1等級 建築基準法で定める通りの対策が講じられているもの 22年程度 2等級 2世代まで大規模な改修工事をせずに使えるように対策されているもの 50~60年の耐久性 3等級 3世代まで大規模な改修工事をせずに使えるように対策されているもの 75~90年の耐久性 評価の基準 構造により評価の基準は、次の通りです。 構 造 評価する項目 劣化の例 木造 シロアリ、腐食に対する腐敗対策 土台などのシロアリ被害 鉄骨造 サビによる劣化への対策 サビによる断面欠損など 鉄筋コンクリート造 鉄筋のサビやコンクリートの傷み対策 鉄筋のサビ、コンクリートの中性化など 等級による基準の違い 等級が上げるごとに基準の内容が細かくなってきます。 例えば木造の場合、1級の基準は「構造部材等の基準への適合」です。2級になると「外壁の軸組における防腐・防蟻措置」「土台、浴室と脱衣室、地盤、基礎、床下、小屋裏、構造部材等」の基準への適合。3級は対象は2級と一緒ですが、「基準への適合」から「基準法施行令規定への適合」と基準が高くなります。 新築アパートの検査は4回 3階建てまでの新築物件は設計・建設・完成までに4回の検査があります。 劣化対策等級取得のメリット 劣化対策2等級3等級を取得すれば次のようなメリットがあります。 融資期間が長くなる 木造の融資期間は、通常22年です。 しかし、「劣化対策等級3級または2級」を取得していることで、融資期間は30年まで延びる可能性があります。 他の物件と性能を比べることができる 劣化対策等級の評価は、国土交通大臣に登録をした登録住宅性能評価機関が行います。第三者によって行われるため、公正な評価が期待できます。どこの物件であったとしても「劣化対策等級」の定義は同じなので安心です。 売買する際に有利 購入する際に融資期間が長くなることはご説明しました。それは、売却時に相手の買主さんも同じように融資期間のメリットが受けられることになりますので劣化対策等級をしていない物件より、遥かに有利です。 不動産ローンの金利・保険料の優遇 購入するアパートが劣化対策等級2級・3級を取得していれば、ローンで優遇金利が適用されたり、火災保険などが安くなる場合があります。 まとめ 建売業者さんが販売する新築木造投資アパートは、ほとんど「劣化対策等級」取得済みの物件です。取得済みの物件は大きなメリットがあります。購入を検討する際は必ず確認しましょう。 不動産投資, 融資