なぜ「猫共生物件」は爆発的に増えないのか
「猫共生物件」が爆発的に増えない理由
「猫共生物件」が少しずつ増えてきています。
しかし驚くほどの増加には、なっていません。
なぜ有利なはずの「猫共生物件」は、一気に増えないのでしょうか。
「猫共生物件」の利点
「猫共生物件」は「空室対策」に有効
その理由は、次の4点。
- 「猫共生物件」は数が少ない
- 大きな「差別化」が図れる
- 駅から遠くても大丈夫
- 古くても問題ない
「猫共生物件」のメリット
- 空室期間の短縮
- 家賃の下落を抑える
- 居住期間が長くなる
なぜ「猫共生物件」は増えないのか
「猫共生物件」は空室に効く。そのメリットも十分。 では、なぜ「猫共生物件」は増えないのでしょうか。
理由1
猫の爪とぎ、匂いなどで部屋が荒れる。鳴き声がうるさい
「猫は建物を傷つける」また、「尿の匂いもきつく、その匂いがなかな取れない」と思っている方は多いです。猫が発情期に発する声は確かにとても大きいです。
理由2
「猫共生」ではなく「ペット可」にする場合が多い
ターゲットを「猫のみ」ではなく「犬と猫」にした方が、入居希望者が増えるのではないかと考えるのが、その理由。
理由3
管理会社などが「猫共生物件」に消極的
「猫共生」に不慣れの場合、トラブル対処法などが分からないため、消極的な意見になることがあります。
理由1には『予防策・解決策』がある
「猫共生物件」に興味はあるが、猫は建物を傷つけるのではないか、というご質問がとても多いです。
対処法が分かれば、不安はなくなる
猫の爪とぎはしつけられる
「完全室内飼育」の猫は爪とぎ用のアイテムがあれば、そこで爪を研ぐことを教えることができます。
ペット専用クロス・床材で傷を予防
ペットクロスは表面が固く、猫の爪が引っ掛かりません。ペット専用床材は、厚みのあるクッションフロアーで猫の関節をサポートします。また、万が一粗相をしても染み込まず、簡単にふき取ることができます。
敷金積み増し
「猫共生物件」は敷金の積み増しが可能です。敷金を2カ月にするなどして、退去時のリフォームトラブルに備えることが可能です。
完全室内飼育
完全室内飼育が契約条件です。外に出すとトラブルになったり、猫がケガや病気になる確率が上がります。
避妊・去勢
避妊去勢を条件とします、避妊・去勢した猫は発情期がなくなるため、うるさい声で鳴きません。
契約書で確認
それでも、猫が壁を引っかいたりして建物を傷つける心配はあります。 そのため契約書に「猫が設備等を傷つけた場合は借主負担とする」という条文を入れ、責任所在を明らかにしておきます。
Q&A
皆様からいただいたご質問で特に多かったものに「Q&A」形式でお答えしています。
よろしければご覧ください。
「ペット可」より「猫共生」を選んだ方がいい理由
その理由は、「猫共生物件」は圧倒的な差別化が図れるから。
ペット可物件のターゲットは「犬を飼っている人」「猫を飼っている人」「犬も猫も飼っている人」です。
「猫共生」で「猫と住む人だけ」に限定するより、「ペット可」にした方が入居希望者の数が増えるのではないか、と考えがちです。
確かに間口は広がるかもしれません。
しかし、「ペット可」物件はそこそこ数があるので、ダントツの優位性はありません。
一方、「猫共生物件」は数がとても少ないため、何の工夫もしていない他物件やペット可物件よりも遥かに有利です。
今なら、周囲の誰もがやっていない「差別化」でライバルとの競争から抜け出すことができます。
一番大事なこと
それは「猫と安心して暮らしたい」人たちが、何を望んでいるのかを深く理解することだと思います。
「どうぞ猫ちゃんとゆったりお過ごしください」「ようこそ猫共生物件へ」というオーナーの思いが伝わる物件は予約待ちが出るほど人気になります。
猫を家族の様に愛し、猫と落ち着いて暮らしたい人は、隣も猫を飼っている・上下階の人も猫を飼っている・みんな猫を飼っていることで安心できて連帯感を感じられる・・・そんな物件を待ち望んでいます。
管理会社さんが反対する
「猫共生物件」にしてみたいと思って管理会社に相談すると、いい返事がこない場合があります。 「ペット可にするとトラブルが増える」「近所からのクレームが心配だ」「退去の際リフォーム代負担割合でもめる」などです。
もし、なにもしなくても空室が埋まるなら、わざわざ「猫共生物件」にする必要はないです。
しかし、空室が続くようなら「猫共生物件」を検討してみてください。 その効果は予想以上に大きいと思います。
まとめ
人は誰しも他の人がやっていないことをするのが怖いです。 勇気がいります。
だからライバルがいない今がチャンスです。
事実、当社のオーナーさまの物件は、「退去待ち」の予約があるほど人気があります。
入居者さんだけでなく、近隣の不動産屋さんにもご予約をいただいています。猫好きのお客様をご案内すると、他の「ペット可物件」よりも申込率が高いためです。
ご不明点やご質問がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。